こんにちは。
7人家族でステップファミリー、シェアハウスを運営中。
どこんじょう村を作りたい! どこんじょう母さん(@soratobunezumin)です。
突然ですが、我が家、二回目の引っ越しをしました!!
2018年に書いた記事ですが、この時買ったマットはいまだに使っています(2023年現在)
上階マンションと子供の騒音の悩み
ご存知の通り、我が家は子ども4人(うち男の子3人)大人2人の6人家族。
今までは3階建ての上階アパート、2DKのお部屋に住んでいました。
小さな子供がいるので本当はマンションの上階は避けたかったのですが、引っ越しするにあたってペット可、小学校の学区内という条件にあう物件がなかなか見つからなかったのです・・・
タイミングよく空いていたところが、このマンション上階だったわけですが、いかんせん3階建て。
丸々2年暮らしましたが、まあ・・・いろんな問題がありました^^;
- 上階マンションはエレベーターがないと移動が大変
- 急遽決まった移動だったのでアパートのクリーニングが間に合わずそのまま入居
- 気密性が高すぎて通気性が悪く水回りのカビがひどかった
からの、きわめつけ一番のトラブルが子供の騒音問題でした。
一番恐れていた子供の騒音
木造アパートと違い、ペット可の鉄筋だったのである程度の騒音には耐えられるマンションでしたが、うちは子どもが4人。
となると、喧嘩が始まった時やふいに走り出したり(小さい子ってなんで急に走るんでしょう)するので毎日「静かに!」と逐一注意しているとこちらも疲弊します。
それでも、なるべく迷惑にならないように叱ったりして抑えていたのですが、一度、隣の方から「父親と子供が親子で遊んでいる声が聞こえてきてうるさい」と直接苦情を言われた事もありました。
もう・・・すみませんとしか言いようがありません。
常に音に気を使っている生活。
隣だけでなく階下の住人に音が響いてしまわないか気にしながらの子育ては、精神的なストレスがかなりありました。
行動をすべて制限するわけにも行かないし、集合住宅である以上、大声を出さないようにしながら生活音を抑えることはほとんど不可能に近い。
芸能人が住んでるような、廊下がカーペットで立派な高層マンションなどは超防音だろうけど。そんなの無理じゃい!
騒音問題がネックになり引っ越しを決意
ここまで上げていくと、よくそんな環境で2年も我慢して暮らしたなぁ・・・ 早く引っ越したら良かったのになーと自分でも思うのだけど、いかんせんそんな頻繁に引っ越せる財力がなかったので仕方がないのです(TдT)
で、2年の契約満期のタイミングで管理人名義で、全ポストに苦情というかクレームと言うか、まぁざっくりいうと住民の方からの騒音についてのお手紙が配布されました。
全世帯に投函されていてどこのお部屋とは書いていなかったのですが
「18時以降の夜の時間帯に子どもの足音などの騒音がうるさく、親が注意している様子もない」
等という苦情を受けました。(誰とは書いてなかったけど他に多子世帯がいなかったので多分うちのことだと思う)
そんなこんなで、夫と相談し、見つけたのが今の賃貸マンションだったのです。
子供の騒音対策としてマンションにはEVA樹脂
もう急な引っ越しは面倒くさい。となるとやることは1つ。
今回は、事前準備に力を入れる!
賃貸なのでリフォームはできないけど、マットによっては更に聞こえる音は小さくなるはず!!
防音対策で防げる音の違い
ということで、子どもの騒音対策(走り回る音やドスンという重低音を軽減する)マットを購入しようと思ったわけだけれども、探してみるといろんな素材があるんですよね。
というかそもそも、騒音にもタイプがあるっていう事に改めて気づきました。
ご存知だろうか。
騒音には2種類あることを。
床衝撃音には LLとLHの2種類があります。
引用元:日本複合・防音床材工業会
固体音の中でも 床に衝撃が加わって発生する音を床衝撃音といい、2つの種類に分けられます。
直張りタイプの防音フローリングは、硬く耳ざわりで不快感のつのりやすい「軽量床衝撃音」の対策に主眼を置いて開発しています。「重量床衝撃音」の低減には、床仕上げ材よりもコンクリート床の厚さや建物の躯体の剛性など構造そのものの方が大きく影響します。
簡単に言うと、コップや何かを落としたときの「コツン」はLL(軽量床衝撃音)、走る音やドラムの音などの「ドスン」はLH(重量床衝撃音)。
音の大きさではなく、音の響きによりそれぞれ騒音対策が異なるのです。
歩く音や走る音、ズンズン響く音楽などはLH(重量床衝撃音)に該当し、ゴムなど音を通さないで衝撃を抑えることが重要になってきます。
これにはウレタン、ゴム、など弾力のある素材がおすすめですが、実は高額のマットを使っても低額のマットを使っても効果はさほど変わらない!!
しいて言えば、厚みの違いで音が小さくなる程度。
本格的な防音仕様にしようとすると、壁や床そのものの構造から見直さなければいけないので、重低音の防音は工事レベルのテコ入れが必要です。
どれだけ高額の防音マットを敷いても難しい。
こればっかりは仕方ありません。
コスパが良くて防音できるマットは存在するのか?
防音マットは結局、LL(軽量床衝撃音)対策とLH(重量床衝撃音)を少しでも軽減する。ということが限界なのです。
だとしたら、その中でもコスパがよく性能が良い防音マットはないものか。
わたくし、めっちゃ探しました(*_*)
よくある防音マットはコルク素材のものが多いですが、私も上の子が小さい時に使ったことがあるけどコルク素材って劣化が激しい!
コルク素材の良さって「柔らかさ」かなと思うんですが、これが長年使ってくるとマットが反り返ってきたり、ボソボソ剥げてきたり、場合によっては亀裂が入ったところから折れてしまう。
さらに、傷や水に弱く、カビが生えたりと意外と劣化が激しいということがありました。
なんていうか、見た目がだんだん汚らしくなってくるんですよね・・・コルクって。
なので、今回コルク素材を除外して防音マットを探したんですが、いいのがあったんですよ。奥さん。
▼ただのジョイントマットと侮るなかれ・・・
EVA樹脂を使った防音マット
EVA樹脂ってなんだろうって感じですが、わかりやすく言うとビーチサンダルや靴底に使われてるフカフカしたあの素材です。
耐久性が高く、寒い季節でも固くなりにくいのが特徴で、このEVA樹脂の性質を利用したマットがあるのです。
ちなみにEVA樹脂の詳しい説明はこちら↓
EVAとは、Ethylene-Vinyl Acetate エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の略称で、ポリエチレンよりも柔軟性と弾力性を持つ、用途が広く優れた熱可塑性合成樹脂のひとつです。
出典元:株式会社タイセイ
【用途】
クッション・各種緩衝材・防護材・目地材・看板用ボード・玩具・床材(マット)浴室用マット・ノベルティー商品
【規格】
30mmx1000mmx2000mm
スライス加工1.5mm〜30mmまで0.5mm単位
硬度 10°〜75°(アスカーCタイプ)
防音・断熱・抗菌・防カビ・防ダニ・導電・静電防止・蓄光・形状記憶・防炎加工
【特長】
■熱的性質
−20〜60℃での連続使用が可能です。燃やすと熱分解が起こり、酢酸が発生するので注意が必要です。
また、寒くなっても硬くなりにくく、ゴムと変わらない性質をもっています。
■耐対候性
EVAは耐候性に優れ、長期間の屋外暴露試験でも表面劣化を起こしにくく、耐オゾン性も極めて良好です。
「EVA樹脂」
・低温特性に優れています。
引用元:東洋ケミカルズ株式会社
・引裂強度、衝撃強度、ストレスクラッキング性などに優れた特性を有しています。
・透明性が高く、外観、光沢が良好です。
・低比重で、軽量化が可能です。(ゴム、PVCに比べて30%以上軽減)
・耐候性に富み、オゾン老化現象がありません。
・鮮明な着色が通常の方法で可能であり商品価値を高めます。
・可塑剤を必要とせず柔軟で、かつ無毒性です。(米国FDA認可済)
耐久性については、ビーチサンダルを履いたことがある方はもう体感済みかと思います。
どれだけ野ざらしにされても、棘棘した岩の上をあるいても、ビーチサンダルが千切れたりすることってまずないですよね。
あれがそのまま大きいマットになったと思っていただければイメージしやすいのかなと思います。
大判の防音マットを敷いてみる
さて、いよいよ引っ越しの日。
当日に届くように頼んでおいたので、入居可能となった日に早速持ち込んで夫と二人で敷きまくりました。
▼EVA樹脂の防音マット。期待の星!
大判サイズのジョイントマットのメリット
ちなみにこちら、大判サイズで60センチもあるのです。
大きいサイズのメリットとして、敷きやすい事とジョイント部分(接続部分)が大きくなったことで強度が増したということがあります。
実際どのくらい大きいのかというと、こんな感じ↓
うちの部屋は6畳が3部屋+ダイニング・キッチンがあるので、12畳用を2つ頼んだのだけど十分足りました。
そのうち1部屋は夫の仕事部屋にしたので、子供が走るなどの騒音はないだろう、ということで厚めのカーペットを敷くのみに。
厚み1センチの安心
こういうジョイントマットって歩いたりするとずれてしまうということがあるかと思うんですが、このEVA樹脂防音マットはしっかり接続されているからか6畳つなげてもずれない!
子供が歩き回っても猫が走っても大丈夫でした。
大判サイズで60センチというだけでなく、厚みがなんと1センチあります。
厚さ10mm(1cm)は結構な厚みで、その分やっぱり踏み込んだときの感触が柔らかい。
それなのに、ジョイントマット同志の接続部分が平らなので、歩き出したばかりのうちの1才児の娘のヨタヨタ歩きでも転んでないところを見ると、フラットなようです。
膝ついたり歩いたりしたとき、足への負担が少ない。
あと地味に嬉しいポイントとして、このマットってカーブがきれいなんですよ。
こんな感じで。
この防音マットには付属のサイドパーツが2種類あって、それを組み合わせることで曲線がきれいに出るようになっているのです。
カーブがきれいだと見た目がいい事と、ゴミが溜まりにくいので掃除がしやすいというメリットがあります。
もっとしっかりサイズを合わせたいという方は、柱の凹凸にあわせてカッターとかで切って調節すると更に良いですよ。
EVA樹脂は暖かい?
このEVA樹脂マットですが、なぜか裸足であるいても冷たくないのです。
実は、自宅にきてこのマットに足を踏み入れた方が必ず口にするこの言葉。
「えっ、このマット温かい!」
暖かいといえばコルクも有名なんですが、コルクって気密性が高くてしっとりしてる気がしませんか?
夏はベタつく感じがして、個人的にあんまり好きではないのです。
その点、このEVA樹脂マットは暖かいのに表面がサラッとしていて、夏場のベタつきはないのに冬場はひんやり感が少なくてほんとにびっくりします。
冬でも絨毯いらない。
暖かいというよりは「常に温度が一定」と言ったほうがいいかもしれません。
EVA樹脂の防音マットの意外な効果
EVA素材は先に上げたように、水を吸収しない上に丈夫で耐久性があります。
例えば、うちはお風呂の脱衣所にもこのマットを敷いてるんですが、その上に珪藻土マットをプラスすると大家族にありがちな「最後の人が上がる頃に足ふきマットがびちゃびちゃ」なんてことはなくなります。
うちではそういうわけで、足拭きタオルは使っていません。
子供たちがお風呂から上がった後って、ろくに拭かない出てくるから脱衣所が水浸しになっちゃって、その都度拭き取らなきゃいけないっていう手間があるんですが、このマットの場合はさっと拭き取るだけ!
そのうちカラッと乾き、水垢も残りません。
驚異の撥水性はこんなメリットが!
このつるつる撥水が水回り意外にも、子供の食べこぼしなどにもすごく役立つんですわ!
すぐベタベタドロドロビチャビチャにしてしまうちびっこにはむしろこのマット必須なのでは?と思うくらい。
米だの野菜だの肉だのが床に転がり、普通の床、ましてコルクのマットではカチカチにこびりついて剥がすのが大変だったりしていたわけです。
コルクマットの難点は、耐水性が意外とないので高温スチームで床を掃除したり、こびりつきを剥がすのに液体やお湯を使うとシミになったり破損したりする可能性が高いということ。
スチームが使えないっていうのは結構きつい。
▼高温スチームはやっぱりシャーク!うちはこれ
子供の食べこぼしと同様に、うちは猫を3匹飼っていて吐きやすい子がいるんですが、ゲロった時でもさっと跡形もなく拭けるのはすごく助かります。
これ、コルクだったら染みてひどいことになってたと思う。
猫の毛玉って、後から掃除するとこびりついてシミになったりするんですよ・・・
あとからの掃除もかなり楽になりました!
唯一の難点?紫外線で変色する
EVA樹脂と名前がつくだけあって、樹脂なので紫外線劣化がやはりつきもの。
リビングの窓際に置いていたものが、色あせてしまいました。
茶色の木目にしたのですが、シャビーな感じに(笑
最近は騒音対策よりも、この撥水力を生かした汚れ対策の意味で大活躍している気がする。
最高。
この賃貸アパートについては、インターホンを巡っても一騒動ありましたがそれはまた別記事で。
では・ω・
▼今回紹介したマットはこちら