生活保護を受給して、様々な理由で引っ越しになるケースがあります。
転居指導によるもの、自己都合によるものなど理由は様々ですが、引越し後の手続きはどの場合でも同じです。
引っ越しが初めてという方のために、実際の手続きについてまとめてみました。
引っ越し手続きって、何をするの?
まず大きな流れを確認しましょう。

| やること | いつ | どこで |
|---|---|---|
| 転出届を出す | 引っ越し前 | マイナポータル(オンライン)または窓口 |
| 転入届を出す | 引っ越し後14日以内 | 引っ越し先の市区町村窓口 |
| 転入先の福祉事務所へ連絡 | 転入届と同日か翌日以内 | 引っ越し先の福祉事務所 |
この3つが、引っ越し手続きの基本です。
順番に説明していきます。
STEP1:転出届を出す(今の住所の市区町村)
まずは、今住んでいる市から住所を移す準備をします。
マイナポータルを使えば自宅で完結
転出届とは「今の住所から引っ越します」と役所に伝える手続きです。
以前は窓口に行く必要がありましたが、今はマイナポータル(スマホやパソコンから使える国のサービス)を使えば自宅から手続きができます。
車がない方、窓口まで行くのが難しい方にとって、これはとても便利なツールです。
実際に使ってみると、手続き開始から約1時間で反映されました。
当日中に対応してもらえるので、急いでいるときにも助かります。
- マイナンバーカード
- スマホまたはパソコン
- マイナポータルのアカウント(持っていない場合は事前に登録が必要)
マイナポータルの登録が済んでいない方は、先に手続きをしておきましょう。
マイナポータルでの手続きの流れ
スマホのアプリまたはWebブラウザからアクセスします。

トップ画面から「引越し手続き」または「転出届」を選びます。


引っ越し先の住所、引っ越し予定日などを入力します。
内容を確認して送信すれば完了です。
窓口での手続きの流れ
マイナンバーカードがない場合や、オンライン手続きが難しい場合は、今の住所の市区町村窓口でも手続きできます
その場合は転出前の市役所、出張所で「転出証明書」を受け取り、転入先の窓口に持参してください。
引っ越し後でも届出は可能ですが、転出予定日の30日前から受付可能なので、引っ越しが確定したら早めに「転出証明書」を発行してもらいましょう。
STEP2:転入届を出す(引っ越し先の市区町村)
転出の準備が終わったら、次は転入の手続きに移ります。
引っ越し後14日以内に窓口へ
転入届は「新しい住所に引っ越してきました」と役所に伝える手続きです。
こちらは窓口での手続きが必須です。
引っ越し後14日以内に、引っ越し先の市区町村の窓口へ行きましょう。
- マイナンバーカード(または転出証明書)
- 本人確認書類
- 生活保護受給関係の書類(受給証明書など、持っているものを持参すると安心です)
引き継ぎ書類は特になし
生活保護の引き継ぎ書類は、基本的に自治体同士でやり取りしてくれます。
自分で書類を用意する必要は原則ありません。
ただし、自治体によって対応が異なる場合もあるので、不安な場合はケースワーカーに確認しておきましょう。
STEP3:転入先の福祉事務所へ連絡する
転入届を出したら、できるだけ早く転入先の福祉事務所へ連絡しましょう。
「生活保護を受給しながら転入してきました」と伝えるだけで大丈夫です。
窓口で転入届を出した日に、そのまま福祉事務所へ行けると一番スムーズです。
福祉事務所の場所がわからない場合は、転入届を出した窓口で聞いてみてください。
- 生活保護を受給していること
- 以前住んでいた市区町村名
- 担当ケースワーカーの名前(わかれば)
転入先での支援が途切れないように、上記のことを伝えておきましょう。
よくある質問
- マイナンバーカードを持っていないと、オンラインで手続きできませんか?
-
マイナポータルを使ったオンライン手続きには、マイナンバーカードが必要です。
持っていない場合は、窓口で転出届を提出してください。
- 転出届はいつ出せばいいですか?
-
引っ越し予定日の前であれば、いつでも出せます。
引っ越しが決まったら早めに手続きしておくと安心です。
- 転入届を14日以内に出せなかった場合はどうなりますか?
-
住民基本台帳法上、期限を過ぎると過料(罰金のようなもの)が発生する可能性があります。
遅れそうな場合は、窓口に相談してみてください。
- 引っ越し先の福祉事務所には、すぐ行かないといけませんか?
-
転入届を出した日か、できるだけ早く行くことをおすすめします。
生活保護の受給が途切れないよう、早めに動くことが大切です。
- 引っ越し費用は生活保護から出ますか?
-
引っ越し費用の支給は、引っ越しの理由やケースによって異なります。
ケースワーカーへの事前相談が必要です。詳しくは別記事で解説しています。
- 車がなくても手続きできますか?
-
転出届はマイナポータルでオンライン手続きができるため、車がなくても自宅から完結できます。
転入届は窓口が必要ですが、引っ越し先の近くの窓口に行けば大丈夫です。
- 引っ越し先が同じ市内の場合も同じ手続きですか?
-
同じ市内での引っ越し(転居)の場合は、転出届・転入届ではなく「転居届」の提出になります。
手続きが少し異なりますので、窓口に確認してみてください。
- 手続き中に生活保護の受給が止まることはありますか?
-
手続きを適切に進めていれば、受給が止まることは基本的にありません。
ただし、転入先への連絡が遅れると手続きに時間がかかることがあります。早めに動くことが大切です。
- ケースワーカーへの相談は、引っ越し後も必要ですか?
-
はい、転入後も転入先の新しいケースワーカーとの面談が行われます。
不安なことは何でも相談してみてください。
- マイナポータルの使い方がわからない場合はどうすればいいですか?
-
支援者や窓口のスタッフに一緒に操作してもらうことができます。
一人で難しい場合は、遠慮なく相談してみてください
まとめ:引っ越し手続きの3つのポイント
引っ越し手続きは、大きく3つのステップです。

初めての引っ越しは不安なことも多いと思います。
でも、一つひとつ順番に進めていけば大丈夫です。
わからないことがあれば、ケースワーカーや支援者に相談しながら進めていきましょう。
