生活保護打ち切りの原因
生活保護の打ち切りは、様々な理由に基づいて行われます。
受給者が経済的に自立することが生活保護制度の目的の一つであるため、収入増加や状況の変化は打ち切りの主な原因となります。
収入増加による打ち切り
収入が増加し最低生活費を上回るようになった場合、生活保護の要件を満たさなくなるため打ち切りの対象となります。
これは生活保護制度が、受給者が経済的に自立できた時点でその支援を終了することを意味します。
収入の増加は様々あります。
- 正規雇用やパートタイムの仕事での収入があがった
- 遺産を相続した
- 年金の受給が始まった
- 交通事故などの慰謝料を受け取った
- 失業保険の受給が始まった
ただし、即日打ち切りになることはなく、事前に告知があります。
また、一時的な収入増の場合は停止扱いとなる場合もあります。
失踪や連絡不能による打ち切り
受給者が失踪したり、福祉事務所との定期的な連絡を取れなくなった場合には、生活保護の給付は打ち切られることがあります。
定期的な連絡は、適切な支援を継続するために重要です。
これらを無視したりすると失踪とみなされてしまうのです。
施設入居に伴う打ち切り
受給者が介護施設や医療施設などに入居することになった場合、その施設での生活費や介護費が別途支給される可能性があるため、生活保護の給付は打ち切られます。
違法行為や無職による打ち切り
生活保護受給中に違法行為が発覚した場合や、能力があるにも関わらず就労の意欲がない場合、打ち切りの理由となることがあります。
生活保護制度は、受給者が積極的に自立を目指すことを前提としており、支援を受けながら就労に向けた努力を行うことが期待されています。
生活保護打ち切りの影響
経済的困難と自立への困難
生活保護が打ち切られると、経済的なサポートが失われます。
そのため、日常生活を送る上での困難が即座に生じます。
食費や家賃、光熱費などの基本的な支出を賄うことが難しくなり、家賃の支払いが滞るなどして結果として住居を失ったり、健康状態が悪化する恐れもあります。
再び生活困窮者となり、住まいの確保が必要となってしまうこともあるのです。
また、自立に向けた就労活動も十分に行えなくなるため、経済的自立への道がより一層困難になります。
精神的ストレスと自己評価の低下
経済的な困難に加えて、生活保護が打ち切られると精神的なストレスが大きくなることがあります。
社会からの支援が得られない状況は、孤立感を強め、自己評価の低下につながります。
また、将来への不安や無力感に苛まれることも少なくありません。
これらは精神的健康に悪影響を及ぼし、自立へ向けたモチベーションの低下にもなりかねません。
生活保護打ち切りを避けるための対策
生活保護の再申請とその注意点
生活保護が打ち切りになってしまった場合でも、再び生活に困窮したら再申請することが可能です。
再申請の際には、特に一定の期間を空ける必要はありませんが、生活保護の再受給に至った経緯や状況を詳細に説明する必要があり、審査も厳しくなります。
また、生活保護を受けるための要件を再度満たす必要があるため、申請前の準備が重要になります。
福祉事務所との連絡維持
生活保護を受けている間は、福祉事務所と密接な連絡を取り続けることが重要です。
定期的に報告を行うことで、自身の現状を正確に伝え、必要なサポートを受けやすくなります。
また、何らかの理由で連絡が途絶えてしまうと、支援の対象外と見なされることもありますので、定期的な報告は怠らないよう注意しましょう。
適切な労働と申告の重要性
生活保護受給中に労働に就く場合は、収入があることを福祉事務所に正しく申告しましょう。
適切な申告を怠ると不正受給とみなされ、生活保護が打ち切りになる原因となります。
経済的自立と脱却の支援
最終的には、生活保護受給者が経済的に自立することが目標です。
そのためには、職業訓練や就労支援など、自立へ向けたさまざまな支援制度を活用し、自分に合った仕事を見つけることで、生活保護からの脱却を目指しましょう。
経済的自立は時間がかかる場合もありますが、一歩ずつ社会復帰を目指すことが大切です。
茨城の生活困窮者自立支援
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