生活に困ったら、まずここに|自立相談支援窓口で何ができる?使い方ガイド

「働けなくなった」
「家賃が払えない」
「親に頼れない」

生活に困ったとき、あなたはどこに相談すればいいか知っていますか?
「生活保護しかない」と思っていませんか?

実は、生活保護の前に相談できる窓口があります。
それが、自立相談支援窓口です。

この記事では、自立相談支援窓口で何ができるのか、どうやって使うのか、わかりやすく解説します。

目次

こんなとき、どこに相談すればいい?

まず、あなたの状況を確認してみましょう。
以下のような困りごとはありませんか?

仕事のこと
  • 仕事を失った
  • 働きたいけど仕事が見つからない
  • 病気やケガで働けない
  • 働くことに不安がある
住まいのこと
  • 家賃が払えない
  • 住む場所がない
  • 追い出されそう
お金のこと
  • 収入が減った
  • 生活費が足りない
  • 借金がある
  • 家計が回らない
家族のこと
  • 子どもの教育費が払えない
  • 一人で子育てしている
  • 親に頼れない
健康のこと
  • 病気やケガで困っている
  • 心の調子が悪い
  • 医療費が払えない
その他
  • どうすればいいかわからない
  • 誰にも相談できない
  • 孤立している

これらに一つでも当てはまるなら、自立相談支援窓口に相談してください。

自立相談支援窓口とは

自立相談支援窓口について、基本から説明します。

生活保護の「前に」相談できる窓口

自立相談支援窓口は、生活に困っている人が、生活保護を受ける前に相談できる窓口です。
全国のすべての市区町村に設置されています。

特徴
  • 全国の市区町村にある
  • 無料で相談できる
  • 秘密は守られる
  • 予約不要(自治体による)
誰が運営している?
  • 市区町村が直営
  • または、社会福祉協議会や民間団体に委託
どこにある?
  • 市区町村の役所の中
  • 社会福祉協議会
  • 委託を受けた民間団体

名称は自治体によって名称が異なります。(「生活自立相談窓口」 「くらしサポートセンター」など)

生活困窮者自立支援制度の入り口

自立相談支援窓口は、生活困窮者自立支援制度の入り口です。

生活困窮者自立支援制度とは

2015年にスタートした、生活に困っている人を支援する制度です。生活保護に至る前の支援で、「自立」を目指します。

2024年4月、制度が大きく改正されました。
具体的には、居住支援の強化、子どもへの支援充実などが図られました。

何を相談できるのか

自立相談支援窓口では、生活に関するあらゆることを相談できます。

相談できること
  • 仕事のこと: 仕事が見つからない、働けない、働くことに不安がある
  • 住まいのこと: 家賃が払えない、住む場所がない、追い出されそう
  • お金のこと: 収入が減った、生活費が足りない、借金がある
  • 家族のこと: 子どもの教育、ひとり親、介護、家族関係
  • 健康のこと: 病気、ケガ、心の調子、医療費
  • その他: どうすればいいかわからない、孤立している

どんな小さなことでも、相談してOKです。

「こんなこと相談していいのかな…」と思わないでください。
支援員は、あなたの話を聞いてくれます。

どんな支援が受けられるか

自立相談支援窓口に行くと、どんな支援が受けられるのでしょうか。

あなたに合った支援プランを一緒に作る

自立相談支援窓口の最大の特徴は、あなたに合った支援プランを一緒に作ることです。

STEP
話を聞いてくれる
  • 今、どんな状況か
  • 何に困っているか
  • どうしたいか

支援員が、じっくり話を聞いてくれます。

STEP
課題を整理してくれる
  • あなたが抱えている問題は何か
  • どこから解決すればいいか
  • 優先順位は?

一人では見えなかった課題が、整理されます。

STEP
解決策を一緒に考える
  • どんな支援が必要か
  • どんなゴールを目指すか
  • どうやって進めるか

支援員と一緒に、プランを作ります。

STEP
あなたが主役
  • 押し付けられるのではない
  • あなたの意見を尊重
  • あなたのペースで進める

これが、自立相談支援窓口の一番大切なポイントです。

具体的な支援メニュー

自立相談支援窓口では、以下のような支援を受けられます。

引用元: 厚生労働省「生活困窮者自立支援制度について 」
① 住居確保給付金(家賃を支給してもらえる

内容

  • 家賃を3〜9ヶ月支給
  • 上限あり(地域による)
  • 仕事を探していることが条件

対象

  • 離職・廃業から2年以内
  • または、収入が減少
  • 住居を失った、または失うおそれがある

2024年改正で拡充(引っ越し費用(礼金、引っ越し代)や家賃が安い物件への転居も支援対象になりました)

② 一時生活支援(今夜泊まる場所がない人へ

内容

  • 一時的な宿泊場所の提供
  • 食事の提供
  • 生活必需品の支給
  • 就労支援

期間

  • 3ヶ月(最長6ヶ月まで延長可能)

対象

  • 住居がない
  • ホームレス状態
  • ネットカフェ生活

2024年改正で強化(緊急受入の努力義務化で365日対応を目指し、入居後の見守り支援も促進されます)

③ 就労準備支援(すぐに働くのが難しい人へ

内容

  • 生活習慣の改善
  • 社会参加の訓練
  • コミュニケーション練習
  • 基礎的な能力の習得
  • 就労体験

対象

  • 「社会との関わりに不安がある」
  • 「他人とのコミュニケーションがうまくとれない」
  • 「長期間働いていなかった」
  • すぐに仕事に就くのが難しい人

特徴

  • 職を得るだけでなく、地域とのつながりを作る
  • 居場所としての側面も

2024年改正で拡張(生活保護受給者も利用できるようになりました)

④ 就労支援(仕事を探している人へ

内容

  • ハローワークとの連携
  • 求人情報の提供
  • 履歴書の書き方
  • 面接の練習
  • 就職後のフォロー

対象

  • 仕事を探している人
  • 就職活動をしている人

特徴

  • 福祉の視点からの就労支援
  • ハローワークだけでは届かない人へ
⑤ 家計改善支援(お金の使い方を相談したい人へ

内容

  • 家計の見える化
  • お金の使い方のアドバイス
  • 借金の整理
  • 債務整理への案内
  • 貸付の斡旋

対象

  • 家計が回らない
  • お金の使い方がわからない
  • 借金がある

特徴

  • 家計簿のつけ方から
  • 将来的に家計を安定させる

2024年改正引き上げ(国庫補助率が引き上げされ、生活保護受給者も利用可能になりました)

⑥ 子どもの学習・生活支援(子どもがいる家庭へ

内容

  • 学習支援(無料の塾のようなもの)
  • 生活習慣の改善
  • 居場所づくり
  • 保護者への支援
  • 進学・就労に関する相談

対象

  • 生活困窮世帯の子ども
  • 生活保護世帯の子ども

目的

  • 貧困の連鎖を防ぐ
  • 子どもの将来の可能性を広げる

2024年改正で充実(学習・生活環境の改善支援と高校卒業時に一時金(最大30万円)が配布されます)

就労準備支援事業の実施状況・委託先一覧(令和5年6月時点)

実際の流れ:5つのステップ

では、実際に自立相談支援窓口を利用する流れを説明します。

STEP
窓口に行く(電話でもOK)

まずは、窓口に行ってみましょう。
市区町村の代表電話やお住まいの地域の社会福祉協議会、「○○市 自立相談支援窓口」で検索すると、見つかることが多いです。

行き方

  • 直接訪問(予約不要の場合が多い)
  • 電話で相談
  • メールで問い合わせ

持っていくもの

  • 特になし
  • 身分証明書があれば持っていく
  • でも、なくても相談できる

服装

  • 普段着でOK

一人で行けない場合

  • 家族や友人と一緒でもOK
  • 支援者に同行してもらってもOK
STEP
話を聞いてもらう

窓口に行くと、支援員が話を聞いてくれます。

話すこと

  • 今、どんな状況か
  • 何に困っているか
  • どうしたいか

どんな小さなことでも相談できます。

時間:

  • 初回は1〜2時間くらい

話したくないことは無理に話さなくても大丈夫です。

STEP
一緒にプランを作る

支援員と一緒に、支援プランを作ります。

プランの内容

  • あなたの状況を整理
  • どんな支援が必要か
  • どんなゴールを目指すか
  • 具体的なステップ

あなたの意見を尊重

  • 押し付けられるのではない
  • あなたが主役
  • 納得できるまで話し合う

複数の支援を組み合わせる

  • 住居確保給付金+就労支援
  • 一時生活支援+家計改善支援

あなたに合った組み合わせを検討します。

STEP
支援開始

プランに基づいて、支援が始まります。

  • 住居確保給付金の申請
  • ハローワークでの求職活動
  • 家計相談 シェルターへの入所
  • 就労準備支援への参加
  • 子どもの学習支援
支援員がサポート
  • 手続きの案内
  • 関係機関への同行
  • わからないことの説明
一人じゃない
  • 支援員が一緒に考えてくれる
  • 困ったときに相談できる
定期的に見直し

定期的に、プランを見直します。

モニタリング
  • 支援がうまくいっているか
  • 状況は変わったか
  • 新しい課題はないか
プランの変更
  • 状況が変わったら、プランも変える
  • 柔軟に対応
自立へ
  • 仕事が見つかる
  • 生活が安定する
  • 自分で生活できるようになる

自立後も困ったときは、また相談できます。

よくある質問

自立相談支援窓口について、よくある質問にお答えします。

費用はかかりますか?

無料です。

自立相談支援窓口での相談は、すべて無料です。
支援プランの作成も、各種支援も、基本的に無料です。

ただし、家賃や生活費など、自分で払う必要があるものは別です。

誰でも使えますか?

生活に困っている人なら、誰でも使えます。

対象:

  • 生活に困っている人
  • 生活保護を受ける前の段階の人
  • 収入が少ない人
  • 仕事がない人
  • 住まいがない人
  • など

年齢・性別・国籍は問いません。

生活保護受給者も使えますか?

一部の支援は使えます(2024年改正)。

2024年の改正により、生活保護受給者も以下の支援を利用できるようになりました:

  • 就労準備支援
  • 家計改善支援
  • 居住支援

自立相談支援窓口での相談も可能です。

必ず生活保護を勧められますか?

いいえ、そんなことはありません。
自立相談支援窓口は、「生活保護を受ける前」の支援です。

あなたの状況に合った支援を一緒に考えます。
ただし、どうしても生活保護が必要な状況であれば、生活保護の案内をすることもあります。

でも、強制ではありません。

相談したら、必ず支援を受けなければなりませんか?

いいえ、相談だけでも大丈夫です。

  • 話を聞いてもらうだけでもOK
  • 「こんな支援がある」という情報を知るだけでもOK
  • 無理に支援を受けさせられることはありません

まずは、気軽に相談してみてください。

家族に知られますか?

基本的に知られません。

ただし、支援のために家族の協力が必要な場合、相談することがあります。
その場合も、あなたの同意を得てから行います。

DV被害などで家族に知られたくない場合は、その旨を伝えてください。

何回も相談できますか?

はい、何回でも相談できます。
一度相談したら終わりではありません。
定期的に相談しながら、一緒に進めていきます。

自立後も、困ったときはまた相談できます。

まとめ

「生活保護しかない」と思い詰める必要はありません。

生活保護の前に、相談できる窓口があります。
それが、自立相談支援窓口です。

支援員が、あなたの話を聞いてくれます。
一緒に、課題を整理して、解決策を考えてくれます。

一緒に、次の一歩を踏み出しましょう。

茨城の生活困窮者自立支援

住むところの相談や生活の安定に向けた支援を行っています。
必要なヒト・モノ・コトがあれば、人生のバックヤードにご相談下さい。

soratobunezumi合同会社は、茨城県居住支援法人第8号です。

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