未来へのリスタート!携帯支援で支える生活困窮者支援

目次

生活困窮者への携帯支援の背景

現代社会での携帯電話の重要性

携帯電話は、現代社会で必要不可欠なコミュニケーションツールとなっています。

インターネットへのアクセス、就職活動、緊急時の連絡手段など、日常生活の多岐にわたる場面で携帯電話は重要な役割を担っています。

不動産等の契約、関係機関との連絡なども必ずしも対面に限ったことではなく、その殆どは携帯電話を通して行われます。
そのため、どんな状態に陥ってもすべての人が携帯電話サービスを利用できることは、ライフラインの安定とともに情報アクセスの平等性を保障する上でも極めて重要です。

生活困窮者の間での携帯電話の料金滞納問題

生活困窮者の中には、経済的な理由から携帯電話料金の支払いが困難な場合があります。

料金滞納などで携帯電話サービスが停止されると、就職活動や日常のコミュニケーション、緊急時の安全確保に支障をきたすことになります。

実際に、2023年度においてlivebank調べでは、居住支援に寄せられた相談の約43%が音信不通によりコミュニケーションが途絶えたという結果となりました。

これは、生活困窮者の社会的な孤立を深め、再起への道を阻害する要因となり得ます。

また、再度携帯電話を利用するために契約しようとおもっても、携帯の申し込みには審査があり、これを通過できないと携帯電話の契約はできません

  • 契約加入(各キャリアと契約するための審査)
  • 分割審査(機種の分割購入などのための審査)

分割審査などは、ローンを組むことになりますのでキャリア以外に借金などで滞納があると高確率で通らないと言われています。

困窮者支援における携帯通信の必要性

例えば生活保護受給中でも、携帯電話サービスの利用は禁止されていません

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生活保護の基本から申請方法まで 日本全国あらゆる年齢や性別の人々に対して確実な生活保障を提供するための制度が生活保護です。具体的には、生活に必要な最低限の生活資金や生活上の各種の援助を提供し、生活困窮者を対象に積極的に社会復帰を支援します。これは、ある日突然厳しい生活困窮や生活危機に直面する可能性が誰にでもあるからです。

それは、ケースワーカーとの連絡や、住居確保のための賃貸契約が結べない、就職活動ができなくなってしまうなどの理由から生活必需品として認められています。

こうした背景から、厚生労働省では、このような状況にある方々が適切なサポートを受けられるように「生活困窮者等へ携帯電話等サービスを提供している事業者リスト」を作成しています。

これにより、過去に滞納等があり携帯電話サービスの利用が難しい方々が、支援を必要としている事業者に容易にアクセスできるようになります。

「生活困窮者等へ携帯電話等サービスを提供している事業者リスト」について(周知)(厚生労働省 )

※こちら2024年4月現在、見れなくなってしまいました

「生活困窮者等へ携帯電話等サービスを提供している事業者リスト」の役割

事業者リストの作成と配布

厚生労働省が発行する「生活困窮者等へ携帯電話等サービスを提供している事業者リスト」は、生活が困窮している方々が携帯電話サービスを利用する際の大きな助けとなっています。

このリストは、過去に料金の滞納等の理由で携帯電話サービスの利用が困難であった人々が、サービスを再度利用できるようにするための情報を提供しています。

事業者の連絡先や問い合わせ方法など、具体的な内容がまとめられており、必要な支援を求める人々に直接役立てられるように設計されています。

自治体との連携

このリストは、各自治体にも配布されています。

自治体の支援者はこのリストを活用することで、生活に困窮している市民に対して具体的な携帯電話サービスの提案をすることができます。
この取り組みは、情報の提供だけでなく、具体的な支援へと繋がる一助となっています。

具体的な支援手段と事業者

MVNOとは

MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、実際に自らの通信設備を持たない事業者が、大手キャリアのネットワークインフラを借りて自社ブランドの通信サービスを提供する企業のことを指します。

いわゆる格安SIMのことを指します。

格安SIMとは、スマートフォンの通信に使われているSIMカードを差し替えて別の通信会社に乗り換える方法です。

SIMカードを挿せばカンタンに乗り換えられる…訳ではないんですね。
一旦SIMカードを挿してしまうと、SIMロックと言ってSIMの内容が適用されなくなります。

格安SIMに乗り換えるためには端末がSIMフリー状態(他のSIMカードを挿してもOKな状態)になっている必要がありますので、注意しましょう。

引用元:固定費節約術!スマホの通信環境を見直して家族全体の通信費を安くする

このモデルにより、MVNOは低価格で多様なサービスプランを提供することが可能となっており、特に経済的な理由で通常の携帯電話サービスの契約が困難な生活困窮者に対して、手頃な価格の携帯電話サービスを提供する重要な役割を担っています。

しかし、このサービスも通信会社によってはクレジットカードが必須だったりするのでよく調べて活用していきましょう。

「リスタート・ケータイ(誰でもスマホ)」サービス紹介

一般社団法人リスタートは、携帯電話のレンタルを行う「株式会社アーラリンク」が母体となっています。
自治体への情報提供も行っており、各支援窓口の職員に向けた活動紹介なども積極的に行っています。

そこで提供しているサービスが「リスタート・ケータイ(誰でもスマホ)」です。
安い・安心・簡単なサービス設計で、通信困難者でも再びスマホが持てるようになったというケースも多く聞きます。

課金ができない定額利用

有料アプリのダウンロードやネットショッピング等の利用を制し、完全定額に近い形で利用可能

端末購入の必要なし

携帯端末の購入はなく、利用終了の場合は端末を返却する

クレジットカード不要

支払方法は現金によるコンビニ決済

完全かけ放題

時間制限のない完全かけ放題
※一部対象外の番号あり(0570や0180など)

販売業者一般社団法人リスタート
提供サービス株式会社アーラリンクが提供する格安スマホサービス(誰でもスマホ)
ホームページhttps://www.re-start.or.jp/

料金は、1GB 3,278円(税込)〜となっており、通話は24時間かけ放題のため使いすぎる心配もありません。

通常だと申込みにインターネット等が必要となりますが、一般社団法人リスタートが取り次ぐことでサービスの申込みが可能となっています。

入金確認後17時までであれば、端末は当日発送となるので持ちやすさではおすすめのサービスです。

再起を支える携帯電話の価値

生活再建への一歩としての携帯電話

現代社会において携帯電話は、ただの通信手段を超えた存在です。
特に、困難な状況下にある人々にとって、携帯電話は生活再建への大切な一歩となり得ます。

求職活動では、電話連絡はもちろん、メールやインターネットを介した情報検索が欠かせません。
また、日々の生活の中での約束事や緊急の連絡手段として、携帯電話が役立つ場面は数えきれないほどあります。

誰もが情報社会においても平等に参加できる環境を整え、セーフティーネットが揺らがない体制づくりが必要です。
生活困窮者に対する携帯電話の提供は、社会と繋がり、自立への道を歩むために重要なサポートとなるのです。

茨城の生活困窮者自立支援 リーブバンク

リーブバンクは最低限生活に必要な衣類、住まい、外部との連携や公的機関による支援を受けるためのつなぎ役を担います。
必要なヒト・モノ・コトがあれば、人生のバックヤード(リーブバンク)にご相談下さい。

詳しくはこちら

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この記事を書いた人

【茨城県居住支援法人第8号】茨城県内全域において、低額所得者/被災者/障害者/子育てをする者/DV被害者/生活困窮者の方を対象に住まいや生活に関する相談窓口、住まいの情報提供及び公的機関への手続き援助など、物件探しや賃貸借契約の手続き支援、住宅への内覧調整、同行・立ち会い、短期、緊急性のある方への宿泊場所その他日常生活に必要な物資の貸与・提供、日常生活の見守りを行います。

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